検査結果は絶対正しいものとは限らない

昨日地震が起きた時、ちょうど往診でした。
足の不自由なおじいさんがベッドに寝ていたので
かなり焦りました(´Д`)

一人暮らしのおじいさん、もしなにかあった時に
思うように動けないって考えるとぞっとしました。

この方以前は週2回定期的に往診していたのですが、
「手術するから入院する」といわれたので終了していました、
しかし先日「来てほしい」といわれたので久しぶりにお伺いしたのです。

私「手術はどうなったんですか?」

おじいさん「止めになったわ」

私「そうなんですか、よかった~!」

その手術というのは腸閉塞に対する手術でした。
なぜこのタイミングで手術なのかというと、、今までずっと問題なく
食事できていたし、便も毎日ちゃんと出ていたけど先月
病院で定期健診に行った直後体調悪化し、2日程食後吐いて
しまったことがきっかけとなったようです。

この方毎回病院にいったあと調子を崩します。疲れるんでしょうね…

そして、少し体力も回復してきたので検査しようということで胃カメラをしたら
「胃の上部で詰まっていますね、手術しましょう」と言われたそうです。

しかし、もう一度検査してもらったら?との娘さんの助言で
再検査すると「通ってますね、今後はお薬で対処しましょう」
ということになったそうです。

手術せずにすんで本当に良かったと思いました。
内視鏡で行う負担の少ない手術とはいえ、
術後弱る可能性もあると心配していたので…

検査結果といってもその時々で変化します。

がんの腫瘍マーカーでも調子が悪いなとおもっていた数ヶ月後に検査すると高くなってたり、
逆に調子が良くなってきたなと思っていたら下がっていたり…体調によって数値というものは変化します。

現代医学の検査は素晴らしいものですが、
人間の体というものはまだまだ解明されていなくて
数値の判断基準すら変化しています。

短期的に物事を見過ぎるとしなくていいものもしてしまう、

検査は大切で、手術など急を要する時も当然あるのですが、

現代人のほとんどは生活習慣病、

日々自分の体の声を聞いてあげることはとても大事だと思います。