東洋医学の問診「睡眠、排便、排尿、生理」重要な体のサイン

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問診項目には色々あります。体のどこどこが痛い、もしくはだるい、
体の一部の調子が悪い、例えば頭痛や鼻づまりや耳鳴りなどなど・・・
これらも体の重要なサインなのですが、そのなかでも私が問診として重要視するのは

「睡眠、排便、排尿、生理」

です。、そして治療後の評価としても重要視します。

 

なぜなら、

「睡眠」は内臓を休める行為であり、睡眠の質は自然治癒力に比例します。
ということは、ぐっすり寝れるということは自然治癒力の向上に繋がるのです。

心身が休まる時間に寝れているのか?夜に何回も起きないか?朝はスッキリ起きれるのか?


「排便」「排尿」
は内臓の熱や余分な水分を排出する行為であり、免疫力に比例します。
腸の働きが良くなると免疫細胞が活性化します。

便の、粘りが強くないか?逆にゆるくないか?コロコロしてないか?スッキリするのか?
尿が、極端に回数が多かったり、少なかったりしないか?黄色くないか?


「生理」
は血の量、質、流れを問うことになります。生理が始まったときに比べ、
現在の状態はどうか?短期的ではなく、長期的に把握することで体質がより理解できます。
不妊治療は当然重視しますが、そうでない方も重視します。

短かったり、長かったりしないか?痛みは?色は?塊りがでないか?

上記の項目で不調を感じている方はもちろん自覚していますが、
肩こりや腰痛で来院される方は便や尿など他人と比較することもなければ
注意してみることもありません。
なので、今の状態が普通、当たり前だと思っている方が大半です。

しかし、これらは体の重要なサインなので程度こそあれ、
体調悪化しても、改善しても必ず変化します。
だから、現状の体の把握、改善の評価となりうるのです。

そして、治療をして健康な状態を知ることで異常に気付くこともあります。

たとえば、
おしっこの出は普通だと思っていたのが、よく出る!
よく寝れる!などなど、調子が悪い人ほどよく解ります。

だからこそ通院の判断材料になることもあるのです。

良質な睡眠、快適な排出、そして適度に体を動かし、適度に食べる、
そうなると体は軽く、元気に溢れています。正に健康ですね。

ここで一例なのですが、

この間検尿する機会がありました、尿のカップを提出しようとした際、
たまたま顔色がすごく黒いおじいちゃんが前にいて検尿カップが見えてしまったのです・・・

・・・はんぱなく黄色い‼

東洋医学では黄色は熱の色です。

体にこもった熱が慢性化すれば体表面は黒くなる・・・繋がります。

ということは、熱性の食べ物やお灸で熱を加えるのは✖なのです。