不妊の方に出やすい 「春の症状」と「春の養生」

3月に入り、今月は沢山の方が不妊治療無料相談にこられております。不妊の方は肝・脾・腎に問題があることがほとんどなので、この時期症状は出やすいかもしれないですね。しかし開院してまだ間もなく知名度が低いなかご来院して頂き本当にありがたく思います、誠心誠意結果を出せるよう頑張ります!

さて、春のコラムとしては少し遅いですが、やはり最近身体の上(首・肩・セキ・花粉・めまい・顔面神経麻痺・頭痛など)の症状を訴えられる方が多いので「春の養生法」を取り上げます。春に症状が出るのは冬の不養生が原因と言われており、冬に夜更かし、精神的な高ぶり、運動のし過ぎ、汗の出し過ぎなどが挙げられます。起きてしまったものは治療するしかありませんが、この春、養生を行って夏対策、そして良い循環を作っていきましょう!


「自然界と人体の関連」

春の3ケ月(初2月4日立春~終5月6日立夏)を「発陳(はっちん)或は春生」の季節といいます。 自然界の属性によると、春は「木火土金水」の木に属し、木は肝臓と対応しています。 春は「春の陽気」の発生、万物の発生のはじまりという特徴があり、そして肝臓もまた活動的になります。人の陽気も芽吹きのエネルギーと同じように、自然界の変化に従って「上」や「外」に発生していく。しかし冬の不養生のため陽気の発生「発陽」が上手くできないと肝臓も上手く働けず気の停滞を招き、様々な症状が現れます。


春の養生「素問・四季調神大論」

「春の三月、此れを発陳と謂う。
 天地は倶に生じ、万物は以て栄ゆ。
 夜に臥し、早に起き、広く庭を歩み、髪を被き、形を緩うし、
 以て志をして生ぜしむ。
 生かして殺す勿れ。予えて奪うこと勿れ。
 賞めても罰すること勿れ。
 此れ春気の応、養生の道なり。
 これに逆らえば肝を傷り、夏に寒変を為す。
 長を奉ける者少なし。」

 

つまり、春は冬に比べて寝るのは少し遅くしてもいいけど(夜11時くらい)朝は早く起きましょう(5時~6時くらい)
そして衣服はゆったりとした物を身に着け、髪もきつく束ねることのないように。
心は穏やかに景色を楽しむように散歩を、感情のなかでも怒ることは禁物で人を褒めても罰するようなことはしてはいけない。そうすれば行動しようという意欲が生まれ、肝気がよく巡り、夏に冷えることがありません。

といったところでしょう。しかし現代はストレス社会・・・ (-“-) 
仕事や家事や育児や介護をしているとそうはいきませんね。しかしなにか一つや二つ実践できれば悪循環を少しでも断ち切ることができるのではないでしょうか。

私もこの記事を書いていて再認識したので、妻子を褒め、鏡を見て自分を褒め、ほんとは朝がいいんですがお昼休憩に散歩をします。