患者の気持ちを知るチャンス

捻挫をしました!!
幼い子供の転倒を守ってこけた!というのではなく自分が階段を踏み外しただけです。
抱っこしていた子供はなんとかこけながらも持ち上げケガは防げました。自分を褒めてあげたい!

 

今回のケガは大変勉強になりました。
体をケアする仕事をしている人にとって病気やケガは大変勉強になります。
痛みを知ること、不自由さを知ること、治し方を身をもって知ること、

 

もうずっと行ってなかった病院にも行きMRIまで初体験しました。
4時間も病院にいるなんてそれだけでしんどくなります。そんな辛さも含めて貴重な経験でした。

 

そして今回特に伝えたいこととは、

 

●シップは効くけど効かない

●動かす大切さ

●どれくらいでというのはやっぱり知りたい

●原因を知ることで安心する

●気の持ちよう

 

です。

 

 

●シップは効くけど効かない

ケガした日、レントゲンを撮ったのですが骨に異常がないとの診断でした。
私自身何度も捻挫をみてきていたのと負傷の程度も予想がついたのでドクターの痛み止めやシップの処方を断り、自分で固定しようと思っていたのでギプスを断り、と病院の初診を後にしたのでした。

しかし1週間後痛みは悪化、なんなら受傷初日より痛いし腫れている…
仕事が忙しかったのもあるでしょうが、これはおかしいと思い再診しMRIをとったら靭帯ほぼ完全断裂、しかも2ヶ所…
恥ずかしいけど「前回いらないって言ったけどやっぱりシップください」と言いました。

 

そして気づいたこと、

 

シップは効く!

 

なにを今さらと思われるかもしれませんが、今まで私がみてきた人でシップを毎日貼っている人ほど痛みがとれにくいというのがあったのでシップ不信があったのです。しかし腫れていて炎症がある場合はシップは効く!なぜなら消炎鎮痛だから!炎症を抑えるから!

とまあ世間一般常識のことなのでこれだけなら書く意味もないのですが、私が伝えたいことはシップが効かない場合のことなのです。

 

足が痛いので歩行がおかしくなり腰痛がでるのですが、これにシップは効きません。
貼ってる時はマシな気がするのですが、やはりこれはいらないものです。別に捻ったわけでもなくぶつけたわけでもない、炎症がおきてない痛みに対してシップは解決にならないばかりか慢性的に貼り続けると局部の皮膚呼吸を阻害し血行不良になるおそれがあります。だからいらないし慢性痛なら貼らないほうが良いんです。

 

●動かす大切さ

ケガをすると安静が基本ですが、腫れが引いてきたら積極的に動かさないといけません。動くと気が巡るといいますが、気血が巡らないと固く硬直していまうからです。過度な安静は治りを遅くします、ただし受傷部位を直接動かすのではなく足首の捻挫なら指を曲げ伸ばしするとかそういったリハビリをできるだけ早くすることが大事です。

 

●どれくらいでというのはやっぱり知りたい

私も「どれくらいで良くなりますか?」ということを聞かれることがあります。実は一番困る質問なんです。なぜなら生活スタイルなんて一人一人違うし体質なんてそれこそ千差万別です。ただそれでも知りたいというのは患者心理です。

その答えによって予定が変わってきたり、行動が変わるものです。それが絶対じゃないということはわかっているけど目安だけでも聞きたいんですね。ちなみに私は痛みが引くまで3週間と言われました。

 

●原因を知ることで安心できる

病院にいったのは2回でしたが、2回とも治療してもらいにというよりは検査してもらいに行ったようなものです。
そしてレントゲンやMRIを撮ってもらって説明を受けたあとは長時間待った後の解放感もあってか少し気がラクになったような気もしました。
あ~そうかやっぱり、だから痛いんやな~なんて思ったりして。私も説明上手くできるように工夫します。

 

●気の持ちよう

そして最後にこれが一番伝えたいこと。
今回病院の先生、接骨院の先生(固定してもらいました)には重症ですと言われ、家族や知人や患者さんからは心配して頂き、くれぐれも無理はしないようにと言っていただいたのですが、居合の先生だけは違いました。

痛みが引くまでが3週間と言われていたので居合ができるのは1カ月以上かかるだろうと思い、それを伝えに行ったのですが予想と反して「そんなもん安静にしてたらすぐ治るわ!自分でハリしとけ!」と言われたのです。

 

私「いや靭帯が2ヶ所断裂で、練習できないから大会でれないかも…」

 

先生「間に合うわ!治すつもりでやれ!」

 

私「…はい」

 

って感じだったんですが、不思議と1カ月先の居合の大会にも間に合うんじゃないか?って気になりました。そして気のせいかもしれませんがそれ以来治りが早い気がします。

 

私の場合ただの捻挫で、命に関わるような深刻な病気ではないため恐れ多いのですが、病というのはやはり気の持ちようで良くも悪くも変化する部分があると感じました。私も前向きな気持ちにすることができる先生になれるよう精進します。